ふしぎな鈴

[童話]ふしぎな鈴


   お月さまの耳かざり 1


秋のある日。 
かなはりゅうといっしょに、散歩に行きました。
りゅうは散歩が大好き。
かなの顔をみると、「散歩にいこう、散歩にいこう」
と、大声でさいそくします。
かなとりゅうは、いつもの道を走ったり、歩いたり、
休んだりしながら散歩しました。


細い道のまわりには、ずっとたんぼが続いています。
たんぼにはかりとったばかりの稲が、はざ(稲を干
すためのたな)にかけてありました。
はざのまわりを、赤とんぼがすーいすーいととんで
います。


         つづく





「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。


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「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。