[童話]星のメール
星のメール 3
「ぼくは目がみえません」
少年がそういわなかったならば、少女は少年が目が
不自由だということを知らずにいたかもしれません。
それ位、少年の動作は自然でした。
少女は、この春、小学校へ入学したばかりでした。
だから、ひらがなと、少しの漢字しか書けません。
少女は、少年に手紙を書こうと思いました。
しかし・・・普通の文字を書いても、目の不自由な少
年には、少女が書いた手紙は読めません。
少女は、おとうさんから「点字」を教えてもらいました。
点字は、目の不自由な人たちが使う文字です。
つづく