うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋


    うぐいすの橋  3


「この谷に、橋をかければ良いのですね。ちょっと待
っていてくださいね。すぐ橋をかけますから」 
うぐいすは深い谷間にむかって、「ほーほけきょ」と
鳴きました。
すると。
何千羽といううぐいすが、深い谷間からまいあがっ
てきました。
そして、あっという間に、うぐいす色の橋がかかりま
した。


かなは、ぽかんとして、その橋をみていました。
「かなさん、橋がかかりましたよ。さあ、橋をわたって
ください」
うぐいすが、かなにいいました。
かなは、おそるおそる橋をわたりました。


             つづく