うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋


    うぐいすの橋  4


かなが歩くと、うぐいす色の橋が、「ほーほけきょ、
ホーホケキョ」と、鳴きます。
「王子さまを助けていただきありがとうございました」
かなには、たくさんのうぐいすが、お礼をいっている
ように聞こえました。


橋の上から、くにゃくにゃ道をみると、へびがはいず
りまわっているようにみえました。
「あんなくにゃくにゃした道を歩いて、学校に通って
いるのだな」
かなは、そう思いました。


長い橋をわたりおえ、かなは向こう側につきました。
そして、もう一度ひきかえそうとしました。
しかし、うぐいす色の橋は、あとかたもなく消えてい
ました。


             つづく