うぐいすの橋

[童話]うぐいすの橋


    うぐいすの橋  2


そして、一羽のうぐいすが、かなの前におりてきま
した。
「かなさん、こんにちは。私をおぼえていますか。
私は、うぐいすの国の王子です。昨年、足にけが
をして困っている所を、助けていただきありがとう
ございました。かなさんは、私を家につれていき、
手当てをしてくれましたね。


今日は、お礼にやってきました。今日は、かなさん
の願いを、何でもかなえてあげますよ。さあ、かな
さん。なんでもえんりょなくいってください」
「では、この深い谷に、長い橋をかけてください」
かなは、うぐいすにお願いしました。


             つづく