愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「温かなカイロをありがとう」 2


でも・・・ぼくは寒くてたまらなかった。
「りゅうは毛皮をきているから、冬でも寒くないよね」
あーちゃんからそういわれたくなかったので、ぼくは
じっとがまんしていたのだ。
でも、ある晩とうとうがまんできなくなって、「くぅーん」
「くうーん」と、あーちゃんをよんだ。
あーちゃんはすぐとんできてくれた。


ぶるぶるふるえているぼくをみて、あーちゃんはカイ
ロを入れてくれた。
ぼくはカイロにしがみついた。
ぽかぽかして、あたたかかったな。
あーちゃん、あたたかなカイロをありがとう。


          つづく