愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「ぼくの名前は?」 2


あーちゃんの夫・こうちゃんも「たろ」「ベル」「ちろ」
なんて、やはりいろいろな名前でぼくをよんでいた。
「ぼくの名前は、何なの?」
ぼくは、二人にこうぎした。


何日かして、ぼくの名前は「りゅう」と決まった。
「りゅう、りゅうー」
あーちゃんとこうちゃんが、ぼくをよぶ。
「なんだか勇ましい名前だな」
そう思ったが、ぼくはこの名前が気に入った。
しかし、毎日「りゅうー、りゅうー」と呼ばれていると、
なんだかわからないが勇ましい犬になったような気
がした。


             つづく