愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「大好きなハムの中に薬が・・・」 3


「りゅう、ハムをあげるから、おいで」
十時頃、あーちゃんが大声でぼくをよんだ。
ぼくはあわてて小屋から飛び出し、あーちゃんのそ
ばへいった。
「あっ、大好きなハムのにおいがする。うれしいな」
ぼくは「おすわり」といわれる前に、ぎょうぎよくあー
ちゃんの前にすわった。


「あら?今日はちゃんとおすわりができるのね。えら
いね。大好きなハムを食べる時は、ちがうね」
あーちゃんがうれしそうにいった。 
その時、どこからか今までにかいだことのないにお
いがしてきた。


          つづく