愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「空から白いものが降ってきた。何だろう?」 6


「お留守番」というのは、あーちゃんがいなくなること
なのだということをぼくは知った。
その後、「お留守番」ということばを聞くと、「ああ、ま
た一人になるのかと」と思い、さみしかった。
でも、あーちゃんだって、用事があってでかけていく
のだから、しかたがないね。


「大好きなハムの中に薬が・・・」 1


十二月末のある朝。
「りゅうに・・・を飲ませたいけれど、どうやって飲ませ
たらいいかな?」
「りゅうの好きなハムかちくわの中へ入れたらどうだろ
う。知らずに飲みこんでしまうと思うよ」


          つづく