愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「空から白いものが降ってきた。何だろう?」 5


ぼくはこうちゃんにとびついた。
こうちゃんは、ぬれた体をタオルでふいてくれた。
そして、ぼくを家の中へ入れてくれた。
しばらくこうちゃんと遊んでいたが、疲れてしまい、
ストーブのそばでねてしまった。


「りゅう、良い子でお留守番できたかな」
耳元であーちゃんの声がした。
ぼくはあーちゃんの足にとびついた。
「りゅう、着物がよごれるから、とびついてはだめよ。
着替えてくるから、待っていてね」
あーちゃんは二階へ着替えに行った。


          つづく