[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」
「ハプニング? あーちゃんの指をがぶり・・・」 7
「りゅう、私もそれ位痛いの。だからボールをはなし
て・・・」
それでも、ぼくがボールをはなさないので、今度は
しっぽがちぎれてしまうのではないかと思う位、ぼく
のしっぽを強くひっぱった。
あーちゃんにしてみれば、ひっしだったのだろう。
そうこうしているうちに、あーちゃんの指から血がふ
きだした。
「りゅう、血がでてきたよ。早くボールをはなしなさい」
痛みにたえかねたあーちゃんが、かなきり声をだし
ている。
「なんとかしなくちゃあ・・・」
ぼくはあせった。
つづく