愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「ハプニング? あーちゃんの指をがぶり・・・」 5


「がぶり!!」
ぼくはボールにかみついた。
「痛い!!」
突然、あーちゃんの悲鳴が聞こえた。
ぼくは、その声を聞いて、「ぎょっ」とした。
なんと・・・ボールと一緒に、ボールを持っていたあー
ちゃんの指をかんでしまったのだ。
右手の親指と中指だ。


ぼくは、あーちゃんの指など、かむつもりはぜんぜん
なかった。
ボールをとろうとしたら、たまたまそこにあーちゃんの
指があったのだ。
「ちょっと、りゅう、何をするの!!」
「ぼく、ボールをとろうとしただけだよ」


             つづく