[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」
「ハプニング? あーちゃんの指をがぶり・・・」 10
「あーちゃん、ごめんね。痛かったでしょ」
ぼくは何度も心の中であーちゃんにあやまった。
ハプニングだといえ、なんてひどいことをしてしまった
のだろう・・・。
あーちゃんはぼくがしたことを許してくれるだろうか?
その夜。
「おい、指をどうしたんだ?」
「昼間、りゅうと遊んでいたら、りゅうにかみつかれたの」
「かみつかれた?」
「そう、りゅうがいきなりがぶりと指にかみついたの」
「いきなりって・・、りゅうがいきなりかみつくはずはない」
つづく