愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「ハプニング? あーちゃんの指をがぶり・・・」 11


「何いっているの。みてもいないくせに・・・。いきなり
指にかみついたのよ」
あーちゃんはまだ指が痛いらしく、きげんが悪い。
「またりゅうのボールでもとりあげたのだろ?」
「とりあげたりしないわ。ただボールをもちあげたの」
「それじゃあ、とりあげたのと同じじゃないか。だから、
りゅうはまたボールをとりあげられると思ったのだよ。
きっと・・・」
「・・・・・・」


いろいろいってもしかたがないと思ったのか、あーち
ゃんはだまってしまった。
こうちゃんが何かぼそぼそといった。
すると・・・。
また、あーちゃんが話を始めた。


             つづく