とび

夕方、4時15分頃、散歩に行った。
「足が痛いし、今日は散歩をやめよ
う」そう思ってぐずぐずしていたら、
こんな時間になってしまった。 
一日歩かなければ、よくなるのが遅く
なる・・・、そう思い散歩に行った。



帰りがけ、電線に大きな鳥が25羽位
とまっていた。
時計をみたら、4時45分。
あたりはだいぶ暗くなっていて、鳥の
色がはっきりみえない。 でも、から
すではないようだ。 
すると、一羽が「ピーヒョロロ」と良
い声で鳴いた。



とびだ。 
四メートル位まで近づいても、とびは
逃げなかった。
三メートル位近づいたら、さすがに一
羽が飛び立った。 他のとびもつられ
て、一羽・二羽・・・と飛び立ち、全
部のとびが逃げていった。



とびは東の空を飛び回っていたが、五
分ばかりしたら、近くの電線にまた戻
ってきた。 あたりは暗くなっている
のに、まだねぐらへ帰らないのだろうか。



数年前、300ミリの望遠レンズで、
野鳥を撮影していた。 近くでとびが舞
っていたので、何の気なしにレンズをむ
けた。
そうしたら、何をかんちがいしたのか、
とびが急降下してきた。 
恐かった。
殺気を感じ、思わずしゃがみこんでしま
ったことがある。