明神さまの姿をみた少女

童話「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこ
の初めての童話集・「風の神様からのおくりもの」
に収録されている。


諏訪には、「耳が二つに割れた鹿がいる」とい
ういいつたえがある。 私も「明神さまの姿を
みた少女」の中で、「耳が二つに割れた鹿」を
登場させました。


少女が後をふりむくと、いつきたのでしょうか。
かわいい小鹿が、少女の後にちょこんと立って
いました。
小鹿の耳は、たてにふたつにわれていました。
「この小鹿は、明神さまのおつかいをしている
小鹿ではないかしら」
少女はなぜかそう思いました。


小鹿は「こっちへおいで。こっちですよ」とい
うように、つぶらなひとみで少女をみつめ、ど
こかへさそっているようなしぐさをしました。
少女は何かにさそわれるように、小鹿の後をつ
いていきました。


小鹿は時々たちどまり、後をふりかえっています。
どこまでも続くすすきの原を、少女は小鹿の後を
ついて、足早に歩きました。


どのくらい歩いたのでしょうか。
少女には、長い時間歩いたような気がしました。
少女は小鹿に案内されて、丘の上にある小さなほら
穴の中へ入っていきました。
穴の中に入ってみると、中には広い部屋がありました。


   「明神さまの姿をみた少女」

http://www.geocities.jp/dowakan/myojinsama1.html



http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

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