明神さまの姿をみた少女8
少女が後をふりむくと、いつきた
のでしょうか。
かわいい小鹿が、少女の後にちょ
こんと立っていました。
小鹿の耳は、たてにふたつにわれ
ていました。
「この小鹿は、明神さまのおつか
いをしている小鹿ではないかしら」
少女は、なぜかそう思いました。
小鹿は「こっちへおいで。こっち
ですよ」というように、つぶらな
ひとみで少女をみつめ、どこかへ
さそっているようなしぐさをしま
した。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081217#p1/
「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。
童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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