女神さまからのおくりもの84
「とうちゃんって、ほんとうにひ
どい人ね。私、とうちゃんのこと、
信じていたのに。
清太さんがかわいそう」
そういうと、きよは自分の部屋へ
とじこもってしまいました。
きよは、その後部屋から出てきま
せんでした。
届ける食事にも、手をつけていな
いようでした。
そんなきよの姿をみて、吉衛門は
自分がしたことを後悔しました。
「清太。どうか無事でいておくれ」
吉衛門は、心の中で、清太の無事を
祈りました。
第七章 女神さまからのおくりもの
「庄屋さま。た、大変です」
白駒の世話をしている人が、吉衛門
の部屋へとびこんできました。
「そうぞうしい。なにごとじゃ」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101222#p1
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