守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた 4


少女は明神さまにいわれたように、
今まで以上に兄にやさしく接しま
した。
しかし心を病んでいる兄には、少女
のやさしい気持など少しも通じませ
んでした。



それどころか、兄はいらいらして大
声をだしたり、理由もなく少女にあ
たりました。
そうかとおもうと、急にふさぎこみ、
何日も部屋からでてこない日もあり
ました。


       つづく