2016-07-10 ふしぎな鈴 童話 朝顔のエスカレーター 7 それはあっという間の出来事で した。 「黄金色の鳥は、あちらの国って いったけれど、あちらの国ってど こにあるのかしら?」 かなは「あちらの国」ということ ばが、気になりました。 次の朝、かなは黄金色の鳥がとま っていた柱時計の上を、そっとの ぞいてみました。 黒い種が、一粒のっていました。 「何の種かしら」と思いながら、か なはその種を白いふうとうに入れ、 机の奥にしまっておきました。 つづく