ふしぎな鈴


 朝顔エスカレーター 7


それはあっという間の出来事で
した。
「黄金色の鳥は、あちらの国って
いったけれど、あちらの国ってど
こにあるのかしら?」
かなは「あちらの国」ということ
ばが、気になりました。



次の朝、かなは黄金色の鳥がとま
っていた柱時計の上を、そっとの
ぞいてみました。
黒い種が、一粒のっていました。
「何の種かしら」と思いながら、か
なはその種を白いふうとうに入れ、
机の奥にしまっておきました。


      つづく