2021-07-03 朝顔のエスカレーター 童話 [童話]朝顔のエスカレーター 朝顔のエスカレーター 6 「黄金色の鳥は、あちらの国っていったけれど、あち らの国ってどこにあるのかしら」 かなは、「あちらの国」ということばが、気になりました。 次の朝。 かなは、黄金色の鳥がとまっていた柱時計の上を、そ っとのぞいてみました。 黒い種が一粒のっています。 「何の種かしら」 かなは、その種を白いふうとうに入れ、机の奥にしま っておきました。 つづく