ふしぎな鈴


  お月さまの耳かざり 1


秋のある日。 
かなはりゅうといっしょに、散歩
に行きました。
りゅうは散歩が大好き。
かなの顔をみると、「散歩にいこ
う、散歩にいこう」と、大声でさ
いそくします。



かなとりゅうは、いつもの道を走
ったり、歩いたり、休んだりしな
がら散歩しました。
細い道のまわりには、ずっとたん
ぼが続いています。



たんぼにはかりとったばかりの稲
が、はざ(稲を干すためのたな)に
かけてありました。
はざのまわりを、赤とんぼがすーい
すーいととんでいます。


        つづく