2016-12-10 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 7 三郎が後をふりむくと、はっとする ほど美しい娘が立っていました。 真っ黒な長いかみ・色白な顔・赤い くちびる・澄んだひとみ・すらりと した体。 娘は、桃色の着物をきていました。 諏訪湖の精のような、美しい娘で した。 三郎は、今までこんな美しい娘を、 みたことがありません。 「なんて美しい人だろう。こんな 人を妻にできたら、どんなに良い だろう」 三郎は、心の中でそっとつぶやき ました。 つづく