2017-01-27 福寿草になった少女 童話 福寿草になった少女 15 「とうちゃん、黄金色の花って、 どんな花かしら。私も黄金色の花 がみたいわ。とうちゃん、大きく なったら、守屋山へつれていって ね。きっとよ」 福は、長者と約束しました。 それから一年が過ぎました。 山深い村にも、ようやくあたたかな 春がやってきました。 ある日、福はたった一人で留守番を することになりました。 大勢の人に囲まれて生活している福 には、珍しいことでした。 つづく