竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 16


「さあ、姫。壺に入っている薬を飲
みなさい。穢れた地上の物をたく
さん食べたから、気分が悪いこと
でしょう」と、薬を持ち、姫のそば
に寄りました。



姫は、その薬を少しなめ、少しだ
け薬を形見として残しておこうと
思いました。
姫が、薬を形見の着物に包もうと
すると、天人がとめました。
そして、天の羽衣を取り出し、無
理やり姫に着せようとしました。


         つづく