2017-11-28 井戸で鳴く黄金色のにわとり 童話 井戸で鳴く黄金色のにわとり 12 「いよいよ、次はわが城か」 信廉は、小声でつぶやきました。 「城代さま。大変でございます」 天守閣でみはりをしていた人が、 信廉の部屋へとびこんできました。 「なにごとじゃ」 「遠くに、織田の軍旗がみえます。 驚くほどたくさんの軍勢です」 「なに? 織田軍が、近くまできて いると。早く、みんなに知らせろ」 信廉が、みはりの人にいいました。 「みなのもの、戦が始まるぞー。 三河の織田との戦じゃ」 信廉が、大声でさけびました。 つづく