竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 41


第四章 くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 16


昨日、難波から都へ帰りました。
海の水でぬれた衣を着替えもし
ないで、こちらに直接きたのです。
おじいさんは、皇子の話を聞き、
大変な思いをして、玉の枝をと
ってきたのだなと思いました。


皇子の話を聞き、おじいさんが
詠んだ歌。

 
くれたけのよよのたけとり野山にも
さやはわびしきふしをのみ見し 


       つづく