女神さまからのおくりもの


   諏訪からきた少年 5


清太が庄屋の家へきて十日後。
月のきれいな夜でした。
「白駒」
「白駒」
誰か、白駒をよんでいます。
女のひとのやさしい声でした。



すると、馬小屋の戸が、音もな
くすぅーとあきました。
そして、白駒が外へ飛び出しま
した。
白駒の背には、美しい女のひと
が乗っています。


       つづく