女神さまからのおくりもの


   それぞれの思い 3


「きよは、いつから、清太を好
きになったんだい」
「清太さんが、わが家にきた時
から。でも、最初は、大好きな
兄ちゃんという感じだった。清
太さんが心から好きだとわか
ったのは、霧ケ峰高原へゆうす
げの花をみに行った時」



「そうか・・・そうだったのか」
吉衛門は、二人が親しくしてい
ることは知っていました。
でも、清太と結婚したいと思っ
ているとは、夢にも思っていま
せんでした。



「とうちゃんは、いつも清太さん
のことをほめているのに、なぜ反
対するの」
「わが家は、旧家。家柄がちがいす
ぎる」


        つづく