竹取物語

[童話]竹取物語


竹取物語 139


第十章 帝、不死の薬を高い山で焼く 4


帝は、その山頂ですることを、勅使に教え
ました。
不死の薬の壺と手紙を並べて、火をつけ燃
やすようにと、命令したのです。


帝の命令で、おおぜいの兵士を引き連れて
山に登ったことから、この山を「士に富む
山」(不死の薬の山)、「富士山」と、い
うようになりました。


そして、帝がかぐや姫からもらった不死の
壺を焼く煙は、今も雲の中に立ちのぼって
いるそうです。

       おわり