火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 9


第一章 次郎、西の村へ 7 


「十日後に、会おう」
「次郎さん。場所がわかるように、うんと大きな
火をたいてね」
「うん、わかった」
二人は、かたく約束しました。


きよと次郎は、幼なじみ。
小さな時から、仲良しでした。
「きよちゃんと次郎ちゃんは、ほんとに仲がいい
ね。兄と妹みたい」といわれて大きくなりました。


二人は、花が大好き。
休みになると、霧ケ峰高原へ花をみに行きました。


         つづく