2019-08-15 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 37 第四章 一ヶ月に一度の出会い 11 「娘よ。青年と会えない日には、心の中で話を しなさい。そうすれば、さみしくないぞ。一ヶ 月なんて、あっという間じゃ。娘よ、元気をだ しなさい」 明神さまは、心の中で娘に話しかけました。 その夜。 「きよ。このごろ元気がないけれど、どうした んだい」 おとうさんが心配して聞きました。 「とうちゃん。なんでもないわ。心配しないで」 「きよ。次郎君と、けんかでもしたのかい」 つづく