守屋山に黄金色の花が咲いた

[童話]守屋山に黄金色の花が咲いた


守屋山に黄金色の花が咲いた 6


どこをさがしても、黄金色の花などありません。
枯葉が一面に落ちているだけでした。
あちこち歩きまわり疲れた少女は、枯葉の上に
腰をおろしました。
そしていつの間にかねむってしまったのです。


「少女よ、少女よ。目をさますのじゃ。こんな所
でねていると、かぜをひくぞ。わしはこの山に住
んでいる明神じゃ。今日はおまえに良いものを
みせてあげよう。わしの後をついておいで」
その声はいつか聞いたことのある明神さまの声
でした。
少女は声のする方にむかって歩いていきました。

  
        つづく





「守屋山に黄金色の花が咲いた」は、みほようこ
の初めての童話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。