愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「おしっこがでちゃった・・・」 2


ぼくは、かわいがってくれた少女に、「ありがとう」と
何度もお礼をいった。
「先生と奥さんに、うんとかわいがってもらうのだよ」
少女はぼくの頭をなでながら、そういった。


十時頃、同僚の先生が、ぼくと妹を迎えにきた。
この人は、少女の担任らしい。
妹は、この先生の家にもらわれていくようだ。
ぼくと妹は、先生の車にのった。
三十分位で、ぼくがくらす家についた。
「さあ、ついたよ」
ぼくは先生にだかれて、その家へ入っていった。
「まあ、かわいい犬」
奥さんはそういって、ぼくをやさしくだいてくれた。


             つづく