[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」
「自分でおしっこをしてね」 3
「自分でしてね」といわれても、どこへおしっこをした
らいいのか、ぼくにはわからない。
うんこは同じ場所でしたが、おしっこは気のむくまま
にしていた。
あーちゃんはぼくがあちこちでおしっこをしているこ
とを知っていたが、何もいわなかった。
しかし、雪が降った時には、どこへおしっこをしたか
はっきりわかってしまう。
「同じ所でおしっこをすればいいのに・・。りゅうって、
本当にしりくせが悪いのね」
ある日、あーちゃんはぽつりとぼくにいった。
つづく