愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「わん」となけたよ!! 4


おじさんはあーちゃんに用事がなかったのだろうか?
ぼくの「わん」という声を聞いて、あーちゃんが二階
からとびおりてきた。
「りゅう、やっとわんと鳴けるようになったのね。りゅう
はわんと鳴けないのではないかと心配していたのよ」
そういって、あーちゃんはやさしくぼくの頭をなぜて
くれた。


ぼくは得意になって、「わん、わん」と何度も鳴いた。
そうしたら、「やたらに鳴いては駄目よ」と、あーちゃ
んにきつくしかられた。


          つづく