愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「わん」となけたよ!! 5


ぼくは他の人にはあまりなかなかった。
でも・・・ガス屋のおじさんが来ると、いつも鳴いた。
そのたびに、ぼくはあーちゃんにしかられた。
ガス屋のおじさんの顔を見ると、台所をのぞいてい
た姿を思い出すのだからしかたがない。
ガス屋のおじさん、ごめんなさい・・・。


「あっ、あーちゃんが追いかけてくる!!」 1


生後二ヶ月半頃のことだった。
ぼくはトイレに行きたくなった。
いつものくせで、「くぅーん・くぅーん」と、ないた。
すると、あーちゃんが台所の窓から顔をだした。
今日はあーちゃんがトイレにつれていってくれるみ
たい。
あーちゃんはぼくを楓の木の下へつれていってく
れた。


          つづく