愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「あっ、落ちちゃった・・・」 4


あーちゃんは、どんどん歩いていく。
・・・といっても、ぼくが歩くのが遅いだけだ。
あーちゃんは、少し行っては立ち止まって、ぼくの
様子をみている。
「あーちゃん、待って!!もっとゆっくり歩いて・・・」
ぼくは心の中で何度もさけんだ。
でも、あーちゃんにはぼくのさけびは届かなかった
ようだ。


ぼくはよろよろしながら歩いた。
「なんて急な坂道だろう」
ぼくは長い坂道をみて、ためいきがでた。
それでも、ぼくは一生けんめい歩いた。
「ぼく、もう歩けないよ・・・」
ぼくは疲れちゃって、道にしゃがみこんだ。


              つづく