愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「ぼくはボールが大好き」 5


「あーちゃん、それぼくのボールだよ。飲み込んだり
しないから、ボールを返して。ねえ、あーちゃん。ボ
ールを返してよ」
ぼくは、あーちゃんにまとわりついて、何度もお願い
した。
「あぶないから、だめったら駄目!!」
ぼくがいくら頼んでも、あーちゃんはボールを返して
くれなかった。
ぼくはうらめしげにあーちゃんの顔をみた。


あーちゃんがぼくのボールをとりあげたことが、その
後大事件になるとは・・・。
その時は、ぼくもあーちゃんも知るよしもなかった。
その後、そのことが原因で、とんでもない事件がおき
てしまった。
とほほ・・・というような、大事件だった。
その事件のことは、次回にお話しよう。


              つづく