愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「チャンスだ!!  さあ、にげよう」 4


「りゅう。どこへ行くの!!ボールを拾ってきなさい」
あーちゃんが大きな声でどなっている。
「りゅう。まちなさい。りゅう、まてー」
そういいながら、あーちゃんがすごいいきおいでぼ
くをおいかけてくる。
ぼくはあーちゃんにつかまらないように、ひっしでに
げた。


すると、畑で男の人が働いているのがみえた。
ぼくは、その人にちかずいて行った。
「しっ、しっ。ちかずかないで・・・。私は犬が大きら
いなんだ」
その男の人は、鍬でぼくを追い払った。
「ぼく、何もしないよ」


          つづく