あげはちょうになって

[童話]あげはちょうになって


あげはちょうになって 1


夏のある日。
ひろは、三才でなくなった。
何か悪い物を食べたらしい。
ひろは、男の子。
やさしい利口なこどもだったという
一ヵ月後。
かなのおじいさんが生まれた。
まるでひろの生まれ変わりのように・・・。


ひろが、まだことばがしゃべれない頃の話である。
冬のある日。
ひろは、姉が川に落ち、おぼれているのをみつけた。
家に帰り、「あーうーあー」といって、姉が川に落ちた
ことを知らせた。


          つづく