2021-07-09 朝顔のエスカレーター 童話 [童話]朝顔のエスカレーター 朝顔のエスカレーター 12 空は真っ青で、黄金色の太陽が、目の前にきらきら とかがやいていました。 花のまわりを、白や黄や紫のちょうが、ひらひらまっ ています。 はるかむこうに、小高い丘がみえました。 丘の上で、誰かが手をふっています。 かなは、丘へむかって、広い野原をどんどん走りま した。 「おとうさんではないかしら」 丘の上で手をふっていた人も、かけおりてきました。 やはりなくなったかなのおとうさんでした。 つづく