2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女9 それから、二週間がすぎました。 かなは、またしらかば湖へ行き、 ぼんやり湖をながめていました。 「少女よ。おまえは、ほんとうに しらかば湖が好きなんだね」 ふりむくと、白いひげのおじいさ んが立っていました。 みたことのないお…

りゅうの俳句1436

・湖や 立っていました おじいさん ・この竜を うらぎられたの むし暑い ・このじいが 聞いてみました 童話だね ・この姿 うらぎられたの むし暑い ・そのほとり うらぎられたの むし暑い

芍薬

「花のほほえみ」より 芍薬

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女8 耳をすませて聞いていると、こん な話し声が聞こえてきました。 「しらかばさん。・・・三郎さまは・・・ 今年も・・・この湖へ・・・みえる かしら」 「ああ、みえるとも。・・・三郎さま は・・・この村が・・・大好きだか らね」 「三…

りゅうの俳句1435

・別荘に みたことがない 姿かも ・この竜で うらぎられたの つぼみだね ・その姿 聞いてみました 姿なり ・この竜の うらぎられたの こどもかも ・この姿 うらぎられたの つぼみかも

りゅうの俳句

りゅうの俳句1430 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090605#p5 りゅうの俳句1431 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090606#p3

マーガレット

「花のほほえみ」より マーガレット

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女7 山深い村にも、ようやくあたたか な春がやってきました。 湖のほとりでは、空色のいぬのふ ぐりの花が咲き始めました。 かなは、いぬのふぐりの花が大好き。 「かな、この空色の花はね、いぬ のふぐりという花だよ。 かわいい花だね。空…

りゅうの俳句1434

・この童話 お世話されたる 俳句なり ・おじさんに なくなりました 家族かも ・この人で 感心しては かわりかも ・この鬼を なくなりました 家族かも ・この名前 なくなりました 身内だね

りゅうの俳句

りゅうの俳句1428 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090603#p4 りゅうの俳句1429 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090604#p3

おだまき

「花のほほえみ」より おだまき

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女6 「竜? そんなもの、いるはずな いよ」 「村に伝わっている大昔の話だろ」 「この世に、竜なんているはずな いじゃん」 「かなちゃん。湖に竜がいると思 っているの。馬鹿みたい」 友だちは、みんなそういいます。 「となりのかなちゃん…

りゅうの俳句1433

・ほんとうに みたことのない おじいさん ・あのかなで 聞いてみました 姿なり ・あの顔が みたことのない おじいさん ・あの白の 立っていました おじいさん ・あのおじを 話したれば 童話かも

しゃくなげの新芽

「花のほほえみ」より しゃくなげの新芽

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女5 「とうちゃん。三郎は、なぜ竜に なってしまったの」 「なぜだろうね。三郎は、長い間 地の国で暮らしていたからだとか、 鹿のきもで作ったもちを千枚も食 べたからだとか、いろいろいわれ ているが、ほんとうの理由はわか らないね」 「…

りゅうの俳句1432

・この竜で 立っていました いいつたえ ・あのわしの 知っているとも 童話なり ・この春を いわれているが 姿かも ・あの花で やってきました いぬのふぐり ・あのうにの 話されたる 童話だね

おだまき

「花のほほえみ」より おだまき

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女4 やきもちをやいた兄たちは、三郎 を魚つりにさそいだし、湖の深い ふちにつき落としてしまったのです。 湖につき落とされた三郎は、神様 に助けられ、地の国の王子になり ました。 三郎は、地の国で十年近く暮らし ました。 地の国の生活…

りゅうの俳句1431

・あの春が やってきました ほとりかな ・あの竜は いわれているが 美しい ・あのいぬが やってきました 童話だね ・この花が 話するのは ほとりかも ・友だちに 生活したり 童話なり

ルピナス

「花のほほえみ」より ルピナス

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女3 「ねぇ、とうちゃん。村に伝わっ ている竜の話って、どんな話なの」 「じゃあ、今日は、竜になった三 郎の話をしてあげよう」 おとうさんは、湖のまわりを歩き ながら、竜になった三郎の話をし てくれました。 そのお話とは。 むかーし、…

りゅうの俳句1430

・この童話 話されたし おとうさん ・あの竜の 話されたる 姿なり ・あのこの世 話するのは となりかも ・友だちに 生活された この世かな ・あの竜は 話するのは この世だね

りゅうの俳句

りゅうの俳句1425 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090531#p3 りゅうの俳句1426 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090601#p4

りゅうの俳句

りゅうの俳句1423 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090529#p4 りゅうの俳句1424 http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090530#p3

じゃがいもの花

「花のほほえみ」より じゃがいもの花

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女2 「そうか。とうちゃんも、しらかば 湖でつりをしていた時、『おっかあ、 おっかあー。どこにいるー』という 声を聞いたことがある」 「だれの声なの」 「妻をさがして歩く三郎の声だとい われている」 「三郎って、だれ?」 「大昔、たて…

りゅうの俳句1429

・この竜の 話されたる この世かも ・あの姿 話されたし となりだね ・あの仲は 話されたし ふもとなり ・あの竜で 話するのは この世かも ・おだまきに 話されたる この世かも

竜の姿をみた少女

竜の姿をみた少女1 たてしな山は、「諏訪富士」とよ ばれ、大昔から佐久や諏訪の人々 に愛されてきました。 山のふもとに、美しい湖があります。 湖の名前は、しらかば湖。 音無川をせきとめてつくられた湖 でした。 一月末のある日。 かなは、おとうさんと…

マツバギク

「花のほほえみ」より マツバギク

りゅうの俳句1428

・あの村を 話するのは 美しい ・たくさんは ついているとか うろこかな ・その姿 話するのは まわりかな ・あの思い もどってきました 魚つり ・この姿 話したれば 姿だね