明神さまの姿をみた少女 - みほようこの日記

　　明神さまの姿をみた少女１２

何千匹といた赤いくじゃくちょう
は、どこへいってしまったのでし
ょうか。
あちこちさがしましたが、一匹も
いません。

明神さまの所へ案内してくれた小
鹿も、どこにもいませんでした。

少女は何本かの松虫草の花をたお
ると、足早に急な坂道をくだって
家にいそぎました。
明神さまが住んでおられる社が、
遠くの方にみえてきました。

　　　　　　　　　　つづく

　　　　　昨日の分は、こちら。

「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。

童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話。　

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