女神さまからのおくりもの２６
「白駒。出発するぞ」
「清太さんは、白駒が好きなのね」
「うん。おらは、白駒が大好き。
白駒も、おらを好きだと思うよ。
ねぇ、白駒？」
白駒は、「私も、清太さんが大好
き」というように、「ひひーん」と
なきました。
「私、清太さんといっしょに、馬
を走らせている時が、一番幸せ」
「おらも。きよちゃんといっしょ
にいる時が、一番幸せだよ」
夢中で話をしているうちに、高原
へつきました。
高原には、あちらこちらに、赤褐
色の花が咲いています。
「清太さん。これが、座禅草の花
なの？」
「そうだよ。おもしろい形をして
いるだろ」
「ほんとうね」
つづく
前回の分はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101025#p1
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