ふしぎな鈴


  ふしぎなリュック 10


鈴がぴかっぴかっと黄金色に輝き
だしたのです。
すると、先生の背中のリュックが、
鈴めがけてころんところがってき
ました。
そして、灰色のリュックも、ピカッ
ピカッ、キラッキラキラと、黄金
色に輝きだしたのです。



「なんて美しい鈴の音だろう。私は
この桃の鈴をもっている少女に会え
る日を、ずっと長い間、そう五百年
近くじっと待っていたのです。やっ
と、探していた鈴と少女に会うこと
ができました。私はとてもうれしい。


       つづく