2019-07-28 火とぼし山 童話 [童話]火とぼし山 火とぼし山 19 第三章 湖の氷の上を歩く娘 2 明神さまは、諏訪地方を守っている神様。 農耕の神様・狩猟の神様・風の神様ともいわれ ています。 明神さまは、下諏訪に住んでいる奥さんの所へ 行く途中でした。 「娘か。こんな寒い夜、あの娘はどこへ行くの だろう」 娘のことが気になった明神さまは、そっと娘の 後をつけました。 「みしっ」 「ばりっばりっ」 「ぱり」 娘が歩くたびに、氷の割れる音がします。 つづく