火とぼし山

[童話]火とぼし山


火とぼし山 94


第七章 新しい出発 24


「気をつけて帰ってくださいね。明神さまに
よろしく」
きよは、二人の姿がみえなくなるまで見送り
ました。


「今日から、私の新しい生活が始まるのね」
きよは、そっとつぶやきました。
「そうじゃ。今日から、きよの新しい生活が
始まるのじゃ。きよ、元気で暮らせよ」
明神さまの声が、再び聞こえてきました。
その声は、あたたかなやさしい声でした。


          おわり