2020-01-14 赤い夕顔の花 童話 [童話]赤い夕顔の花 赤い夕顔の花 40 「幼いこどもをつれているから、遠くへは行くま い。どこかにかくれているのだろう。早く三人を みつけろ」 近くで、兵士たちの声が聞こえました。 お万と長五郎は、木のしげみにかくれました。 「お母さま」 「長五郎。だいじょうぶですよ」 お万は、長五郎をぎゅっとだきしめました。 長五郎は、ぶるぶるふるえています。 「こわかったのね。かわいそうに」 お万は、長五郎を再びしっかりだきしめました。 つづく