愛犬りゅう「ばいばい、またね」

[童話]愛犬りゅう「ばいばい、またね」


「ぼくはボールが大好き」 3


柔らかなボールだったので、何度かボールにかみつ
いたら、破れてしまった。
「こんな柔らかなボールでは駄目だ。そうだ、良いもの
がある」
そういって、こうちゃんは二階からゴルフボールを持っ
てきてくれた。
それは小さなボールで歯がたたないほどかたかった。
ぼくはうれしくなって、そのボールできゃあきゃあいっ
て遊んだ。


その様子をみていたあーちゃんが、あわてて外へと
びだしてきた。
「あーちゃんは何をしにきたのだろうか?」
「ちょっと待って!! りゅうにそんなボールをあげな
いで」


              つづく